「めっちゃ受けたいんですが、針が怖すぎる人はどうしたらいいですか?」
こちらは以前Facebookでコメントいただきました。
鉄板の質問でーす(´∀`)!
まあ、その手の話をするのは飽きたので、
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つべこべ言わず さっさと 受けてみろ!
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って感じなんですけどね。
すいません もう、雑です笑
だってさ、 恐怖の克服は、体験してみて
なーんだ大丈夫やんか!に気づくことでしかできない。
だけども、改めてお答えしましょ!
あなたがビビってる 鍼(はり)の痛みの正体とは
まず、 鍼を受けたこともないのにビビってる人は 十中八九
【 注射針 】の痛みを連想しています。

それと鍼とは、別物だからね!
鍼を受けたことがないけど、 過去に受けた注射針の傷みという経験から
「鍼って痛いんじゃないか?」 と「予測」しています。
もちろん、私も初めて鍼を受ける前は「鍼って痛いよね」と決めつけていて、腰痛に悩んで、「人から良いよ」、「全然痛くないよ」と勧められてもなかなか受けませんでしたけどね。
注射針と鍼灸の鍼(ハリ)の違い
注射針は
・ターゲット…血管(動脈)
・目的…液の吸引・吐出
なわけです。
だから『 管状である必要性がある=それなりの太さがある=刺すことで破壊する組織がそれなりに多い=痛みの原因になる』となりますね。
日進月歩で、鍼先の研磨の技術は進んで、痛みの少ない注射針は開発されているので、 注射針そのものの痛みに対しても、 「過去の記憶からイメージしているだけ」で 本当の注射針の痛みは 実は大したことないのかもしれない。

ジャパンディスポより写真を拝借
http://www.japandispo.co.jp/products01.html
いっぽう、我らが鍼(はり)は、
・ターゲット…ツボ(筋肉、皮膚、神経)
・目的…血流改善、筋緊張緩和、体性-自律神経反射の惹起など
なわけです。

ツボが刺激できたら鍼の太さはさして問わないんです。
細い鍼を使うと患者さんに「鍼が刺さった/痛い」という自覚がないほどのこともあります。
そういうときでも、痛覚受容器は鍼が刺さっている情報をキャッチしてるので、血管拡張などカラダの生理的な反応を引き起こします。
※患者さんの敏感さ、鈍感さ具合に応じて、鍼を細くしたり、太くしたり調整します。
注射鍼と並んで「針の痛いイメージ」を作っているものその2
それは縫い針です。

・上が縫い針
・下が美容鍼の鍼(直径0.12mm)
比較すると太さがだいぶ違うのが判ります。
縫い針を指先にぶッ刺して「いて!」っとなったこと、あるでしょう。
そりゃあ指先は触覚や痛覚受容器が密集しているので感覚が繊細ところとなります。
そんなところを突いたら痛いよね!
一方、背中とかお尻とか、いわゆる『体』という部位は受容器の存在がまばらで、鈍感なところ。
鍼の施術部位の基本は、わりと鈍感なところを狙うので、そんなに痛くありません。
ただし、ツボは、体の何らかの不調を教えてくれる反応点であり、治療点でもあるため、そういうところに鍼をしたら、チクッと感じやすいとか、ズーンと感じやすいとか、そういう部位でもあります。
こういうのは単純に痛いわけではなく、「痛みは体の状態を伝えてくれるメッセンジャー」です。
鍼を受ける前にはっきりしておいたほうが良いこと
それは「なぜ鍼を受けたいのか?」です。
なんとなく、
彼女欲しいとか
なんとなく、
稼ぎたいとか、
なんとなく、
旅行行きたいとか
言うてる人がいたら
「それ、無理っぽくね?」
って思いませんか?
あなたが鍼を受けるためのメリットとか、
目的は明確でしょうか?
鍼を受けることでこんな理想の体や未来が手に入るよ!
ってなったら
痛そうでも、いや、痛かったとしても、鍼を受けるわ!
ってきっとなりますよね。
特に美容鍼は、「綺麗になりたい!」っていう女性にとって大きなメリットがあるから、受ける。

あなたは、なぜ鍼を受けたいのでしょう?
一般の人だと、
鍼って何に効くの?
と疑問ですよね。
それよりも、
あなたが
「将来こういう体になりたい!」
「その先に○○したい!」
みたいなのが明確だったらいいですね。
たとえば、
○月○日の京都で開催されるマラソン大会でよい成績を出したいから腰痛を改善したいんです!
みたいな目標はありますか?
一応、鍼が痛い前提でここら辺は書いてるけど、
あなたが思ってるよりか、日本式の鍼はほぼ痛くない。
無痛から微痛くらい。
どれくらい痛くないかっていうと、小学生で平気で受けられる程度。
と、こんなふうにあれやこれや、「鍼って思った以上に全然痛くないんですよ!」というのを必死にアピールするんですけど、
「たとえ痛かっとしても、デメリットがあったとしても取りに行きたい理想の未来ってなんですか?」と「あなたの願望・望み」をはっきりさせるのが大事ですよ!
初めての鍼灸院で先生に伝えること
ズバリ、そのまま
「鍼が怖いです。ソフトにしてください」
などと正直に伝えましょう。
たぶん、1番鍼(直径0.16mmと髪の毛くらいの細さのもの)を用意してくれる確率が上がるでしょう。
というか、最初は1番鍼でお願いしますとか、具体的に言ってもいいですわ。
個人的経験上、95%くらい男性患者さんが言います。
先生からするとそんな患者さんは慣れっこです。
どうしても鍼がこわい人へ
そんなあなたには接触鍼(せっしょくしん)とか
小児はり(しょうにはり)といったジャンルがございます。
金属棒や金属のへらを使って皮膚をこする、マッサージのような施術です。
接触鍼の効果
接触鍼は
セロトニンやオキシトシンの分泌を高めて心を整えます。
こちらの動画は、すばやく鍼を触れていき、皮膚全体や筋肉を柔らかくします。
続いて、鍼を刺さず、ツボに当てて回旋させ、グリグリします。
接触鍼は最初は交感神経を刺激するのですか、1分程度刺激し続けると【交感神経 抑制】にチェンジして、皮膚が柔らかくなってきたり、汗をかいてた人なら汗が引いたりしてすぐにリラックスして眠くなります(-ω-)zzz
接触鍼がおススメの人
・ストレスが強い人
・気分が沈む人
・穏やかな気分になりたい人
・リラックスしたい人
・刺激に対して過敏でソフトな刺激が良い人
こんな方にもオススメです。
というわけで、
めっちゃ受けたいんですが、針が怖過ぎる人はどうしたらいいですか?
という方向けに記事を書いてみましたが、「百聞は一見にしかず」「案ずるより産むが易し」ということで勇気出して鍼灸院の門を叩くのをお勧めしまーす。