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【嫌われる勇気】人生happyになるヒケツ

今回は、2013年に出版されて、この本の売れない時代に、なんと200万部以上も入れているベストセラー嫌われる勇気について解説します。

本書は自己啓発の父と呼ばれる世界屈指の心理学者アルフレッドアドラーが提唱する、アドラー心理学をわかりやすくまとめた本でして、あの辛口コメントで知られるホリエモンも絶賛した本でございます。

私が実際に本書を読んだのは出版されて数年後とだいぶ後でしたが、心のことを学んだあとだったので、うなづきまくりでこの本読みました。

この本に書かれた本質的な大切な部分を理解できれば勝ち!

世界の見え方が変わり、人生を変える素晴らしい本です。

それではもう早速本書の結論をお伝えしてしまいます。

本書は、まず私たちの悩みは突き詰めると全て人間関係からくるという前提があり、そしてその悩みから抜け出すためには、私の頭にこびりついている承認欲求を捨てなきゃいけないんですよ!ということ。

これが結論なんです。

本書は人間関係の本質に迫る内容です。

頑張っても頑張っても、どうしても劣等感が消えない_(:3 」∠)_

こんな方に特におすすめの内容です。

内容も構成も本当に面白いので、まだ読んだことがない方にはぜひ時間作って読んでいただきたいんですが、今回はそんなオススメの本である、『嫌われる勇気』には「ここは大切だな」というポイントはたくさんあります。

その中から3つだけ厳選してお伝えしていきます!

原因論ではなく全ては目的論である

まず最初の大切なポイントは『目的論』ですです。

原因論とか目的論とかってちょっと難しいように聞こえちゃうかもしれませんが、めっちゃ簡単に言ってしまえば、人の行動っていうものに、実は原因なんかなくて、あるのは目的だけなんだよっていうことです。

多くの人が「人間っていうのは何か原因があるから行動する」と思ってるんですけど、実は私たち人間の行動に原因なんかなくて、目的があるから行動してるんだ、そんな話なんです。

こう書いてもまだ全然意味わかんないですよね?

大丈夫です(`・ω・´)!

さらにわかりやすいように具体例をお話します。

例えば、あなたの会社であるサラリーマン若手の子が、上司にめちゃくちゃ怒られてるとしましょう。

その場合、皆さんその状況を見てどう思いますか?

おそらく多くの方は「若手の子がミスっちゃったから上司は怒ってるんだろうな」ってそう思いますよね。

何か原因があったから、上司は怒鳴るっていう行動を起こしてるんだと、そう見てしまうわけなんですが、それをアドラーは全力で否定するんです。

アドラーの考える目的論で見てみると

上司が怒鳴っているのは、実は若手がミスしたからという原因があるからじゃなくて、それとは別に目的があるからなんですね。

これはどういうことかというと、その上司が、若手が今後自分に歯向かわないようにしたいとか、俺達の間には上下関係があるんだ!と若手に見せつけたい。

そんな目的があるからこそ、その上司は怒鳴っているんだと、アドラー心理学では捉えるんです。

目的論という考え方を初めて知った方は「えー!そうか!?」と驚いたり、不思議な感じがすると思うんですけど、よくよく考えてみると、たしかに目的論って正しいかもな!って思えるんですよ。

これはなぜか?というと、同じようなミスでもすごい剣幕で怒る人もいれば、冷静に注意して終わるだけの人もいますよね。

つまり、原因であるミスの内容は同じでも、相手を威嚇したいっていう目的がある人は怒鳴るし、別に相手を威嚇したいという目的がない人は、声を荒げる必要がないから「次は気をつけてね〜」と落ち着いて注意をうながすだけなんですね。

この例からもわかるように、人間っていうのは原因ではなく、目的が行動を決めてるんです。

皆さんも、思い当たるシーンがありませんか?

例えば、いつもより大きな声で相手を言い負かしてやろうとかしてるときって、「この相手だと冷静に論理的に話しても理解してもらえないかもしれないなあみたいな思いがあっあときは大声を上げて、勢いで丸め込んじゃおう」っていうずるい目的が心のどっかにあったりするんですよ。

このアドラーの目的論から、私たち何を学べばいいのか?

それは原因とか暗い過去に縛られるな!

ってことです。

これは未来への希望が見える話でもあり、捉え方によってはかなり厳しいメッセージにもなってしまいます。

例えば、「私は両親が離婚してるから、きっと幸せな結婚なんてできないんだ」とか言う人いますよね。

それってまさしく、アドラーが否定する原因論に縛られている考え方なんですよ。

そんな原因とか、両親が離婚してるなんて過去は全く関係ないんです。

そんなこと言い出すのは、実は自分の性格が自分勝手だったばっかりに、結婚生活がうまくいかなかった場合に、自分じゃなく両親を言い訳にしようとしてるだけなんじゃないか?

ってことです。

だって、良い結婚生活にしたいなら、今この瞬間からパートナーを大事にすればいいじゃないですか?

それだけのシンプルな話なんですよ。

他の具体例で言うと例えば、

「自分は昔から一人っ子で暗い性格で、だから今後一生人と楽しくコミュニケーションを取ることなんてできないんだ」と嘆いている人がいるとしましょう。

これも一人っ子っていう原因とか、今までの自分が暗かったっていう過去に縛られている例です。

これもアドラーに言わせれば「原因とか、過去のせいにするな!」というなかなか厳し目の主張です。

もちろん、人とコミュニケーション取るっていうのはもちろんリスクもあります。

反論されることもあるし、場合によっては嫌われてしまう可能性だってあります。

こんなリスクが怖いから「一人っ子だったから」とか、「昔から暗かったから」っていう過去を言い訳にして、コミュニケーションを避けているだけ!ということ。

これ、言われてみれば確かにそうなんですよ。

相手と楽しくコミュニケーションを取りたいのが本当の望みだったら、原因とか過去に縛られずに、やるべきことはシンプルで、今この瞬間から相手に笑顔で話しかければいい!

たったそれだけのことなんです。

一人っ子とか暗い学生時代を歩んできたとか関係ないですよ。

どうでしょうか?

アドラー心理学の「過去とか原因に縛られないでね!」という捉え方は伝わってますかね。

今ココ瞬間を生きる

私、昔は「今ココ瞬間を生きる」という言葉が何を言ってるのか全然わからなかったんですけど、アドラー心理学にもそのエッセンスがあるんですね。

つまり、「今ココ瞬間を生きる」っていうのは、アドラーの言う原因論ではなく「目的論で生きろ」ってことなんです。

過去に縛られず、原因を言い訳にしないで、今この瞬間から楽しい人生にしてやる!って決めることがわたしたちの幸せな生き方をする上で大事なんです。

課題の分離をす

そして2つ目の大切なポイントは「課題の分離」です。

これも楽しく自分らしくハッピーに生きる上でめっちゃ重要なポイントだと思います。

課題の分離って言葉だけみるとなんだか難しそうですけど、めっちゃ簡単な話です。

要は、自分がコントロールできることだけは一生懸命やって、自分でコントロールできないことは考えることさえするなってことです。

これが、自分の課題と他人の課題を分離して考える=課題の分離です。

本書の中で出てくる例えがが非常にわかりやすいんですが、「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」というものがあります。

この例えばなしに課題の分類のエッセンスが全て詰まってます。

つまり、馬に水を飲ませたいって思ったときに馬を水辺に連れて行くことは自分の課題としてできることです。

ただ、ゴクゴクと水を飲むかどうか、これは馬の課題なんですよ。

つまり、今の課題は他人の課題であって、自分にはコントロールできない課題なので、そんなんもう気にするなってことです。

もうこれは全人類がそうですけど、生きてるといろんな課題が降ってきますよね。

それでいつも悩みが絶えない暗い顔してる人っていうのは、自分の課題、他人の課題、全ての課題を頑張って解決しようとします。

一方でアドラーという課題の分離を理解している人はそんなことしません。

自分の課題だけに全力を出して、これは自分でコントロールできない、自分の課題じゃないなっていうものは、思い切ってシカトするんです。

例えばサラリーマン的によくある悩みですけども、営業マンとして一生懸命頑張ってるんだけども、全然上司が自分のことを評価してくれない。

こんなとき「どうやったら上司は自分のことを評価してくれるんだろう」って悩む人いますよね。

こういうとき、ありますよね。

ただ、これは残念ながら、課題の分類が全くできてない人の例です。

このケースで正しく課題を分類すると、

  • 営業として頑張って実績を残す…自分の課題
  • 上司が評価…上司の課題(自分でコントロールできるものではない)

 

私たちがやるべきなのは「とにかく営業成績が上がるように努力をする」とか「自分のできる範囲で上司に気に入ってもらえるように工夫する」ということで、その結果として上司が私をどう評価してくれるかなんて、もうそれは上司の課題です。

そこを悩んでしまうと、とても疲れるだけです。

もしですよ、自分はちゃんと営業成績を残してるし、同僚なんかにアドバイスをもらいつつ上司にも誠意をもって接している。

それなのに不当な悪い評価を受けるっていうことがあれば、世の中には残念ながらヤバい上司も少なからずいますから、そういう上司に当たってしまったら自分が転職とか部署移動できるよう動いてみるとか、逆にその上司をどっか違う部署に飛ばせるように工作してみるとか、とにかくほかに「自分ができること」を探すんです。

間違っても、この上司にいつか評価を変えて欲しいとか、もっと人格者になってほしいなあとか、そういうことは考えたらダメですよ。

そうやって他人を自分の思い通りに変えようと思うのは、正しく他人の課題に首を突っ込んでることになります。

残念ながら人はなかなか変わりませんし、おっさん上司ならなおさらです。

 

ほか、ありがちなお悩みは

  • 彼が私のことを大切にしてくれない
  • 旦那がギャンブルをする
  • 子どもが不登校だ

とか「主語が他人」になってるケースは他人の課題に首を突っ込んでいるケースですね。

 

それより、自分が好きなことをして人生楽しんだほうがずっといいです!

課題の分離をするための重要ポイント

またですね、これは本書のメインテーマでもあるんですけど、この課題の分離をするために重要なポイントは、「承認欲求を捨てる」ってことでもあるんです。

人は誰しも、油断したらすぐ承認欲求の奴隷になりやすく、これをアドラーはめちゃくちゃ危険視してます。

例えば大学に行くのはなんのためか?というと、本当は「この勉強がしたい」とか「この環境で学びたい」とかそういう理由で選ぶはずです。

それなのに「誰かにすごいと思ってもらうため」に、知名度のある大学を目指しちゃうみたいなことが伝統的に行われてますよね。

その感覚のまま、すごいと思ってもらえるように、大企業に入って、社会人になってからも誰かに怒られないように、そして誰かに褒められるために仕事するみたいなことになっちゃうわけです。

でもこれって、誰かに認めてもらおうとするのは課題の分離で言えば自分の課題じゃないんですよ。

他人の課題をゴールにしてしまうのは、アドラー的に絶対やっちゃいけないパターンです。

とはいえ、この落とし穴にハマってしまうのは仕方がない部分があるといえば、あるんです。

特に日本はこの「認められるために」とか「褒められるために」とこ、承認欲求を刺激して頑張らせるみたいな子育てとか教育の仕組みになっちゃってるところかあるので、私たちの頭はどうしても承認欲求でいっぱいになっちゃうんですよ。

ただ、承認欲求の奴隷になって他人の課題にばかり注力しちゃいがちだけけど、それは間違いなんです。

この流れをどうにか切り変えて、

  • 自分は何を楽しい?
  • 何に幸せに感じるの?

という点を大事にして、自分でコントロールできる自分の課題に注力していってください。

縦の関係を作らない

そして最後、3つめ目の大切なポイントは「縦の関係を作るな」というものです。

これどういうことか?っていうと、どんな相手に対しても、全ての人間の立場が上下関係ではなく対等な存在なんだとアドラーは言ってます。

ちょっと言葉的にはぼやっとしてわかりにくいんですが、具体的な行動も書いてあってですね、こっちの方がわかりやすいと思います。

上下関係を作らないための具体的な行動として本書には「人を褒めるな!」ということが書かれています。

これびっくりですよね。

何か心理学とかであれば、褒めて育てて、とか言いそうじゃないですか。

でもアドラーは「褒めちゃ駄目」って言うんですよ。

何で駄目かっていうと、褒めるって行為は「すごい!」と自分より相手を上に見る行為だから、自然と上下の関係を生み出しちゃうからなんです。

褒める側と褒められる側って実は上下関係になってるんですよ。

それで上下関係を生み出しちゃうことで、それってさっきお話した承認欲求を刺激することに繋がってしまうんです。

なので、会社の報酬制度とか、褒めて伸ばす上司って一見よさそうに見えるんですけど、アドラーから言わせれば、承認欲求の奴隷を量産してるだけってことになるわけです。

これは効率的に会社に人生を捧げる人を量産できるので、経営者の目線で言えば正しい戦略だなと思うんですけど、ただアドラー心理学的にはNGなんです。

「え、じゃあ、ちょっと待ってよ。頑張ってる人がいたら、何て言ってあげたらいいの?」って思うかもしれないですね。

その場合には褒めるんじゃなくて「ありがとう」って感謝しましょうとアドラーは言ってます。

これは何でかっていうと、感謝は上下関係を生み出さないからです。

その対等な関係であれば承認欲求が刺激されず健全だと本書では語られています。

もう私達って学校教育とかで承認欲求が頭にこびりついちゃってるので、どうしても人から褒められるように競争し続ける人生にしちゃいがちです。

結局はどれだけ誰かに貢献して感謝されるか、この他者貢献が幸せな人生を送る上で、めっちゃ大事なんです。

そのためには何かをしたからといって、相手から感謝されよう!って思わないこと。

自分が何かをやってあげて、相手が感謝するかどうか、どう感じるかどうかは相手の課題です。

もう自分としては大好きな人のためになることをしてあげたとして、私がやりたいから勝手にやったのだ、私がやりたいからやったのだ。

そうやって自己満足しちゃうことが大事なんですよ。

自己満足って結構ディスられがちですけど、自己満足とは自分で自分を満たすこと。

それが最高のモチベーションに繋がるのかもしれませんね、

はいと、ということで今回は200万部以上売れている超ベストセラー嫌われる勇気について解説しました。

まとめ

本書で大事なポイントは3つ。

まず1つ目が原因論の否定、全ては目的論であるというポイント。

過去や原因に行動を縛られるなど、人生は今この瞬間から変えられるっていうこと。

そして2つ目が課題の分離というポイント。

生きてるといろんな課題がどんどん降ってきますけど、そこには自分の課題と他人の課題があって他人の課題にまで悩むのは疲れちゃうだけだよって話。

そして最後に3つ目が縦の関係を作るな!というポイント。

相手を褒めるって一見いいように聞こえるんですけど、承認欲求の奴隷を作ることにも繋がってしまうこともあるので、アドラー的には「ありがとう、ご苦労さん」って感謝するのがオススメです。

とはいえ、アドラーの主張の全てを鵜呑みできるかっというと、層とは限りません。

これどういうことかっていうと、アドラー心理学で言われている内容って本当今までの人生観をぶっ壊すくらいのインパクトがあるんですよ。

ただその反面、アドラー先生の教えの通り、全てを完璧にやりきろうと思うと、逆に不幸せになっちゃうパターンもあるんじゃないかなと思います。

というのも、例えば原因論の否定をしたからこそ今の自分のつらい状況を過去とか原因に甘えてるバッサリ切ってしまうと、下手すると過剰に自分のことを責めすぎてしまう危うさもあります。

それに褒めちゃ駄目って話ありましたけど、やっぱり純粋に「すごいな!」っておもうときってあるじゃないですか?

褒めたい気持ちを湧いてきたのを無理やり押し殺して完全に誰のことも褒めないっていうのは、逆に生きにくかったりすると思うんですよ。

 

男性なら特に愛する女性から「すごい!」って言われたら、やる気出ちゃいますよね。

何をやっても、全く認められない、褒められないっていうのはちょっと寂しいかなと思っちゃったりすることもありますよね。

褒められなくても淡たんと行動べしと言われても、なんだかんだ、たまには褒められたら嬉しいもんなんですよ。

私は別にアドラーと会ったことないからわかりませんけども、きっと彼は、シンプルに世の中の人がもっとハッピーになれるように、アドラー心理学っていうものを提唱したと思うんですよ。

にもかかわらず、我々がアドラーの意見を盲信して、がんじがらめになって、逆に不幸になっていくっていうのは、多分、アドラー自身望んでない展開だと思うんです。

ということで私がお伝えしたいのはですね、アドラー心理学は、超画期的!なんですが、この世に万能な理論がないわけで、薬となる側面もあれば、毒にもなる部分がある。

なので、あくまで自分がハッピーになる手段の一つとして枠組みを採用するのがオススメです。

人生生きていれば、皆さんいろんな大変な課題が降りかかってくると思うんですけど、今回ご紹介したアドラー心理学をうまいこと活用して自分でコントロールできることに注力して過去に縛られず、今この瞬間から一緒に楽しい人生にしていきましょうね!